近視と乱視
近視とは
通常、眼に入る光は、2つのレンズ(角膜と水晶体)により屈折し、網膜上で焦点が合い正常に見ることができます。
しかし、遠くが見えにくくなる近視の場合、網膜上で合うはずの焦点が手前で合い、そのまま光が拡散してしまうためぼやけて見えてしまいます(逆に遠視は網膜より奥で焦点が合う状態で、近くが見えにくくなります)。
日本では、この近視の若年化が問題になっています(令和3年度 文部科学省 学校保健統計)。スマートフォンや携帯ゲームなどの長時間使用が一因と考えられています。
近視が重症化すると日常生活の障害になるため網膜上に焦点が合うよう矯正します。
これを屈折矯正といい、従来はメガネやコンタクトを使って矯正することが一般的でしたが、最近では下記のとおり治療法が増えています。
乱視とは
乱視は、方向によって焦点の位置が異なる状態で、見ているものが、ある方向にだけぶれたような見え方になります。
レンズである角膜が球面ではなく不規則なラグビーボールのような楕円面をしており、その形状により焦点が複数になることでぼやけたり歪んだりします。
一般的にメガネやコンタクトを使い非対称な形状を補正することで焦点が合うように矯正します。
屈折矯正について
屈折矯正にはいくつかの方法があります。
一般的なメガネやコンタクト、角膜表面を変形させるオルソケラトロジー、角膜を削るレーシックやPRK*、角膜を削らず、やわらかいレンズを眼の中に入れるICL治療です。
*Photorefractive Keratectomy(PRK): レーザーで目の表面の形を変え、視力を改善する眼科手術の一種。まず角膜の上皮(一番外側の層)を除去後、レーザーで露出した表面の組織を除去します。手術後、角膜の上皮は再生します。
ICL治療とは
眼内コンタクトレンズ治療とも呼ばれ、虹彩(茶目の部分)と水晶体(レンズ)の間に柔らかいレンズを入れ、光の屈折を調整し、近視や乱視を治療します。
昔から行われている白内障(水晶体が白く濁る状態)の手術をもとにした手術法です。白内障手術は、日本では毎年150万人を超える手術実績があり(令和1年 厚生労働省)、確立された手術法です。
眼の2つのレンズ(角膜と水晶体)を処置することなく、自身の眼はそのままに、眼内レンズで屈折を調整するため、低侵襲な治療法といわれています。
眼は、ライフステージにより近視や乱視だけでなく、眼のアレルギーやドライアイ、年齢とともに老眼や白内障といった課題に直面します。
眼内コンタクトレンズは、いつでもレンズを取り外して元に戻すことが可能で、可逆的な治療法ともいわれています。
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